2022-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスの贈りもの

服を買うという行為が商品を購入すること、でしかなかった。選んで、着てみて、自分と対話し、財布と対話し、決める、といった流れで、それはそれで楽しい。誰かの意見に流されるでなく、自分の感性に忠実に買い物ができている気がするから。 基本的に店員さ…

対話

一卵性双生児であっても性格が異なるのは何故なのか、何が人間性をつくるのか、という話を聞いたことがあるだろうか。 人間性を形成する半分は遺伝子、もう半分は環境だとされている。外界とのやり取りを経ることで自己を形成している。 建築も生物であるよ…

記憶に残る手段

記憶に残るもの、感動するもの。 ある芸人さんは脚本を書く時、他の芸人さんのコントを見ながら次の言葉を予想し、その先の予想し得ない末端の言葉を見つけるらしい。 坂元裕二さんの作品も確かにそうで、すぐ裏切る。対義語かと思いきや少し違う。 オルジャ…

あなろぐとデジタル

澄んだ空気に木々が黄や赤に色めき出し、外国人観光客が順調に増えていら京都でわたしは日々パソコン画面と睨めっこをしている。 ポートフォリオ、研究データの整理に追われ、引きこもり状態にある。 そんな中珈琲サーバーが割れた。わたしは買い替えを言い…

風吹く日

最近めっきり涼しくなった。鈴虫が鳴く。タオルケットから掛け布団になった。ご飯は焼き魚が食べたくなる。そんな秋の夜。 別れがあるし、ひとりで考える時間が長くなるし、秋風は身体の中も通り抜けるようで、それは心に穴が空いているような感じがして、勝…

現代の茶室空間

瀬戸内国際芸術祭期間中に、豊島・直島に訪れた。 島々に点在するアートをみた。そして1日のうちにひとつずつ、からだの心底からぞくっとする作品に出会えた。 ・豊島美術館 ・地中美術館のモネの睡蓮 ・家プロジェクトのジェームズ・タレル作品 それらはど…

蚕を聞いたことがあるだろうか。 歴史で学ぶ、養蚕業の中で出てくる美しい白い繭をつくり出し、そこから生糸にして絹(シルク)をつくりだす昆虫である。 その蚕が、人間の遺伝子操作により、自然界には存在しない生き物であると知ったのはつい最近である。…

カツとコロッケ

ドライブ・マイカー ひとを信じるとは、どういうことか、を考えさせられた。ひとの性格は両儀的である。一見対立しているように見えるA面・B面は同時に存在し得る。愛するひとのA面を真実だと思いこんでいたひとが、そのB面を見てしまったとき、そのひとはそ…